ささちゃんくらい

ただの屑籠

小説

博士というらしい、博士号を持ってないくせにそう名乗った。ブス。とにかくブス。ブスの要素しかない。体中ブスの細胞でできているのでないかと思うほど。ネットで知り合った彼女は異様なほど黄色い歯を見せながらどこかおぼつかない目線でもじもじと恥ずかしそうにしている。何を伝えたいのかわからない。頭も悪いのだろう、博士のくせにこいつ中卒じゃないか?まじで気持ち悪い顔面。ブスはもたれかかってきた。もにょもにょと話し出す。何を言ってるんだろう。とにかく頭の中は早くこの汚い顔を脳のメモリから抹消したい。それしか考えられなかった。マカフィー、うざいな、ちょこざいな。×を押しても一向に閉じやしない。感度どうなってやがる。ブスは赤眼鏡をくッと横へずらしながら外し、目を閉じる。ブスは早くとせかすと、異様なほどべたべたグロスを塗りたくった唇を突き出す。近くで見ると鼻の毛穴から黒々とした毛何本も生えている。人中にはカミソリ負けした切り傷と膿のあるニキビが何個かある。近くで見るときったない肌だな、そう思いながら突きだされた唇に自分の唇で烙印を押す。

ブスの毛玉だらけの肩に手をかけゆっくりと押し倒す。